パソコン購入金額の妥当性について

Windows7のサポート切れと、消費税アップ前の駆け込み需要もあり、企業のパソコン入れ替え事案が多いようです。

サポートが切れると何が起きるのか

事業されている経営者の中には、パソコン関係が苦手で、何のことやらサッパリ分からない、と言う方も多いと思います。

先日、相談を受けたお客様は、日頃お付き合いのある業者より、サポート切れ前に早く入れ替えないと...、の連絡に慌てていました。

「Windows7のサポートが切れたからと言って、翌日からパソコンが動かなくなることはありません」と説明すると、少しは安心されたようです。

Windwosのサポートが切れると言うことは、使っているWindows(基本ソフト)に不具合が発見されても、対策ソフトの配布はされず、そのまま放置されます。

と解釈すれば良いと思います。

同じように、パソコンの保守サポート切れがありますが、これはパソコンが故障しても、交換部品の入手補償が無くなります。

と解釈すれば良いでしょう。

いずれの場合も、何かあった場合のリスクが増える、と言うことになりますが、すぐに使えなくなる、と言う意味ではありません。

 

Windowsの保守切れ放置は危険

パソコンが保守切れになった場合、例えば使っている電源が故障しても、仮に同じ型式の電源は入手できなくても、同じ仕様の電源を代替品として使うことができますから、詳しい方を頼ればなんとかなるものだと思います。

一方、Windowsのサポート切れバージョンを使い続けることは、致命的になりかねません。

普段、あまり感じていないかもしれませんが、インターネットに接続しているパソコンは、常に世界と繋がっていることを再認識する必要があります。

Windowsの不具合を狙って、悪さをする輩が廻りに、うじゃうじゃいるのです。

しかも、始末の悪いことに、自分自身侵されていることに気づかないまま、使い続けてしまうケースも多く存在します。

まさか、わたしのパソコン狙うはずが、と思うかもしれませんが、「輩」は悪さをするソウフトウェアをばらまいているだけで、後はソフトウェアが無差別に片っ端から、悪さを仕掛けるイメージです。

サポート対象のWindowsを使い、インターネット経由で自動配布される不具合修正ソフトを、きちんと運用することが絶対条件です。

 

パソコン価格の妥当性はメーカーとスペック比較で決まる

富士通、東芝、NECと言った、国内メーカーのパソコンは、高い傾向にあります。

一方、DELL(デル)コンピューターや日本HP(ヒューレットパッカード)など、ワールドワイドに展開している、海外メーカーは安い傾向にあります。

価格的に対抗できる日本メーカーは、マウスコンピューターなど、パソコン専門メーカーになるでしょうか。
(近年は国内大手も廉価型などリリースしているようです)

スペックを比較する場合、CPUと搭載メモリ、ハードディスクの仕様、加えてノートパソコン場合は、モニタの解像度あたりが、対象かもしれません。

よく家電量販店で販売されている、安いパソコンは、CPUにインテル社のceleron(セレロン)が使われていますが、廉価版のCPUになるため、ビジネス用途としてはお勧めしていません。

同じインテル社のcore(コア)i3/i5/i7が良いと思います。

数字が大きいほど高性能ですが、最新のi3/i5で十分だと思います。

搭載メモリは4GBあれば十分と思いますが、余裕があれば8GBでしょうか。

ハードディスクは、容量の時代から速さの時代に変わっていますので、SSD(ソリッドステートドライブ)搭載モデルを選んでください。

今までのパソコンは何だったのか?と思えるほど速くなります。

普段あまり使わないのに、使いたい時に遅くて使えない、なんて話をよく聞きますが、想像できる大きな原因は、起動後自動的に始まるWindowsの不具合修正プログラムのダウンロードと、その更新作業が裏で動いているからだと思います。(この処理がとてつもなく重いのです)

しかし、SSDになると速攻で終わるため、使いたい時に使えないストレスは解消されます。

ノートパソコンの場合、液晶の仕様をチェックしてください。

いわゆる解像度と言われる部分ですが、基本はどれだけ精細に描画できるかになりますが、もっと分かりやすく言えば、エクセルシートを何枚まで重ならないように表示できるか、みたいな感じでしょうか。

液晶のサイズが大きいからと言って、沢山表示できるわけでは無いことを理解してください。

沢山表示するには、より高精度の解像度が必要です。
(フルHD:1920×1080が基本です)

比較ポイントは他にも沢山ありますが、これらを基本に比較しただけでも価格の妥当性を推し量ることが可能です。

 

30台で150万円以上の差

示されたパソコンは、国内メーカー品、既に市場から調達困難なモデルでしたので特殊なルートなのかもしれません。

残念なことにSSDモデルでは無く、旧来型のHDDモデルでした。

含まれるノートパソコンの液晶仕様は、1366×768と表示領域があまり大きくありませんでした。

これらをDELL(デル)コンピューターのラインナップから、同等性能にプラスし、SSDとフルHD液晶を装備した上位モデルと比較した結果、1台あたり約5万円ほどの安くなりました。

もちろん、パソコンには設置~設定費用やその後の保守面など、いろいろ考慮する点がありますので、一概にパソコンの値段だけで比較することはできませんが、台数が多くなると相当の差になる事例だと思います。

このようなご依頼も、アドバイザリー業には立派なお仕事です。

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