お問い合わせフォームとマーケティングオートメーション

先日ご案内した、wordpressでホームページ構築の、MAに関する提案が思いのほか反響をいただいたので、今回はもう少し詳細にお伝えしたいと思います。

MA(マーケティングオートメーション)

そもそもMA(マーケティングオートメーション)と言っても幅が広く、とらえた方に難しさがあるのが実情と思います。

日本国内でもシェアナンバー1のSFA/CRMの雄として、セールスフォースと言うプロダクトがありますが、その中にMA(Pardot:パードット)と言う機能も実装されていますので、ソレを持ってMAと言う認識かもしれません。

オラクルクラウドのMA(旧エロクワ)も優秀と言われていますので、セールスフォースと合わせ、この辺りと思って良いと思います。

実はこのMAの仕組みは、上述のように大きな顧客管理システムの中の一部の機能だったりします。

なのでMAの導入を進めると、まず初期費用の高額さに驚くはずです。

さらに毎月発生するランニング費用が大きな壁になります。

なぜかと言いますと、トレーニングにかかる教育費用が発生するからです。

ライセンス料としてのランニング費用はカバーできても、自社のビジネスの根幹をITシステムに乗せるわけですから、相応の業務知識が必要になります。

しかも、その人材はコンピュータシステムを、ある程度自由に扱える人材である必要があります。

そんな人材が、都合よく社内にいるはずがありません。

なので、導入に合わせ、教育をしていく必要があります。

メーカーが用意している、いわゆる公認トレーニングと言われるような教育コースは、イイお値段だったりします。

なので必然的に、ライセンス料以外のランニング費用がかさむ、となるわけです。

それでも、ある程度投資できる企業は、積極的に取り組むジャンルだと思います。

人への投資は、ケチらないでしっかり投資していくことが必要です。

10年後の企業の姿は、今どうするかの生き写しです。

パレートの法則から十分機能

パレートの法則と言う考え方があります。

例えばシステム全体の機能を100とした場合、20の機能で全体業務の80をカバーしている。

逆に言いますと、イレギュラーに発生する20の業務に対応するために、普段使わない80の機能を実装している。

となります。

余談ですが、以前アポロが月へ行って帰ってくるための、コンピュータシステムの話を聞いたことがありますが、約7割以上が「もし、〇〇になったら、どうするか」の記述だそうです。

つまり、何も起きないことを前提にすれば、開発費は現状の3割以下で済む、と言うことになります。

大きな仕組みの上で成り立つMAも、似たような考え方で無理やり説明してしまえば、よく使う20の機能だけに特化した、スモールサイズのMAでも十分利用できる。

そして足りないところはスルーする。

スルーしたところで、そもそもMAも何もやっていない状態では、100%スルーです。

BowNow(バウナウ)

今回、私の方で紹介していたMAは、BowNowと言うプロダクトで、無料から利用できるものです。

最終的には、メールを利用したコンバージョン(成果)に持ち込みたいので、有料へ移行することになると思いますが、それでも2万円です。

しかも高度なトレーニングは必要ありません。

なぜかと言うと、最初から20に絞ってあるのでシンプルである点、そしてこれが大きいかもしれませんが「日本製品」である点、です。

中には、本格的なSFA/CRMに取り組んでいる方にとって「これ、”MA”って言えるの?」とおっしゃる方もいるかもしれません。

しかし、それを論じている時間も気分も無駄でしかありません。

経営者ならお分かりだと思いますが、そんなことはどうでもよく、自分のビジネスにとってプラスかどうかが大事です。

問い合わせフォームからMA対応

ようやく本題です。

今、Webサイトでお問い合わせフォーム、と言う仕組みが入っていると思います。

唯一とは言いませんが、お客様からのアクションを頂ける、最も近いページの一つです。

ところで、このお客様を活用されていますか?と言う話です。

えっ?活用って…、これが、単純な問い合わせフォームを実装している方の感想です。

MAを導入している方は、問い合わせ結果はもちろん、フォームページへアクセスした人も大事な見込み客、その見込み客をどうやってキャッチアップするか、常に作戦を考えています。

ズバリ、この差です。

MAはリードと言われる訪問者を可視化します。

これを分かりやすく表現しますと、リアルな店舗で店番をしている私は、自分の店舗に足を踏み入れてくれるお客様を観察し、何を見て、何を触って、どんな顔をして、帰っていったか、全て見ることができます。

そして3日後、そのお客様が再び入店したら、どう声をかけるかを知ってるわけです。

可視化される、と言うことはそう言う意味です。

これがWebサイトでも出来るようになったら、イイに違いありません。

使う使わないに関わらず、同じ仕組みであれば、無いよりはあった方が良いはずです。

このように、MAは単に機能としての役割も大きく寄与しますが、私が一番感じるのは、Webの使い方が変わってくると言う点です。

おそらく多くの企業で、アクセス解析レポートを共有し、いつが多かったとか、UUはどうかとか、どのページの流入がどうとか、そう言う会議をやっていると想像します。(えっ、うちはそれさえもやってませんが…それはチャンスです、無駄な浪費無く、一気に時間を飛び越えられますから)

その現場から、何か楽しいことは生まれているでしょうか?
聞く方も、聞かれる方も、なんだか無駄でつまらない、アリバイ的時間になっていないでしょうか。

MAは、そんな負のスパイラルから抜け出すきっかけを与えてくれます。

こんな風にです。

MAがWebページの役割を動機付ける

えっ、〇〇会社から今週こんなにアクセスが来ている。

しかもこのページばかり読み込んでいる。

それって、この商品に相当興味があるのではありませんか?

あっ、そう言えば営業の△子さんが、〇〇会社が今度新しいお店を計画してる、とか言ってたような。

それじゃない...。

でもこんな話ができるなら、もっと狙って、戦略的に可視化を使うことができるんじゃないですか?

確かにそうかもしれませんね。

例えば、昨日会った□□会社の専務に、うちのURLを教えておいて、その専務がアクセスしてきたら、可視化して追いかけられれば、とか。

なるほど、ならば、凸凹のページを予め用意しておいて...

アリバイ的な時間は、発展的な時間に変っていく可能性を秘めています。

単純に、問い合わせフォームを入れ替える対応だけからでも、MAの導入は進みます。

しかも無料から使えます。

私のキャパは100社ぐらいかもしれませんが、導入のお手伝いはまだまだ十分可能です。